見えない火

むかしむかし、あるところに大変豊かな国がありました。 その国の人々は、汗を流して働く必要はありませんでした。 人間の目に見えないのに、よく燃える魔法の火を持っていたからです。見えない火が、全てのエネルギーを与えてくれるので、この国では、寒い時でも暑い時でも快適に過ごせました。 食べ物も豊富にありました。 雨が降っても降らなくても、大雪になっても、水が足りなくなっても見えな…

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街づくりに「音楽力」をミュージックタウン開館前にシンポ

下記シンポジウムで、私は唯一、否定的な意見を述べた。いわく「反対だったが、できてしまったものは仕方がない。協力するしかない」と。 こんな意見があった。 「県内外から大勢の人がミュージックタウンにやってきて、コンサート・ライブを楽しんだあと、コザのライブハウスに来てくれるので、街は大賑わいとなる。」 なんと勝手な思い込みであろうか。自分たちの都合で人を動かそうとしているだけだ。実…

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すべては音楽から生まれる(琉球新報「晴読雨読」2014年9月21日)

「音楽は嫌い」という人が世の中には居るだろうか。 もちろんクラシックもあればポップスという具合に幅広いため、人によって好みが違う。ジャズは好きだがロックは苦手という人もいる。しかし、音楽とはいったい何だろう。なぜ我々はこんなにも、新しい音楽を生み出し続けているのだろう。所詮音楽は音の羅列なのだ。 言葉を生み出す以前から、我々はオトを知っていた。波の音。風のささやき。時には暴れる大自然…

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通勤電車での出来事

「オイッ!」 朝の通勤電車。山手線車両で上がった突然の大声。年配者らしい男の大声に、今度は若い男の声が続く。 「何をするんですか!」 車両に居合わせた人たちが、一斉に声のした方に顔を向けた。人混みで私には見えない。 「……で逮捕する!」 年配男性の「逮捕する」の言葉だけが非日常的に響き、ぼ~と吊革につかまっていた私は、スリの現行犯らしき現場に居合わせて、ドキッ! …

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さて、何から始めましょうか。

本を読むのが好きだった。 子供の時から、友達と遊ぶより、テレビを見るよりも、本が好きで、大人になったら、いつのまにか、モノカキに近い仕事を選んでいた。といっても創作ではなく、ドキュメントなお仕事だ。 長年、自由に、文章表現したいと思いつつも才能なし、時間なし、努力なしの日々。いつの間にか年老いて、ふと気づいたら、人生下り坂。 人生の最終段階に向けて、このまま朽ちていくのもよいが、何も起きな…

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